俺の何が目当てなんだろうか。

そんなこと思った。


もし俺が女なら、
こんな男は近づきたくもない。

でもきっと彼女も俺の本心を知ったら離れていくだろう。



放課後、
仕方なく約束の場所へと行く。

「龍之介…!」

正門を出て少ししたところに彼女はいた。

相変わらず自己中心的で。

人の気持ちをもたない。

自分の気持ちを押し付ける。