明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

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「雨霧さん?
この本でいいかな?」

バイト先の店主がアタシに英語で書かれた本を差し出した。

「これ…」

「探してたんでしょ?
こっちでもいろいろ探してみたんだけどなかなか見つからなかったし。
でもちょっとツテ使って頑張って探してみたの」


本の表紙をなでながら嬉しそうにアタシに渡した。

ずっと探しててくれたんだ。