明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


アタシは先生の側には行かないからそんなことすら知らなかった。

「でも珍しいね、
葵が先生と一緒なんて」

不思議そうな顔をして尋ねる彼女に先生は笑顔で答えた。


「そうだね…」

先生の言葉が聞こえたのか聞こえていなかったのか

「あっ!先輩が呼んでる!
早く行かなきゃ!じゃ失礼します!」

そう言って彼女たちは慌てて走って行った。


「俺の言ったこと…
聞こえてたのかな…」

先生は独り言のようにつぶやく。