「アタシは家事のできるオトコの人がいいなー」 結衣は教室の天井を見上げて楽しそうに言う。 「結衣ならきっとステキな人と結婚できるよ」 「そう?」 照れたような表情を見せる。 そして突然思い出したようにアタシに聞いてきた。 「そうそう、 こないだの化学準備、 どうだった? 高篠先生手伝ってくれたりするんでしょ? あーあ、 アタシも葵の班だったらよかったのになあ」 化学準備…。 その言葉を聞いてアタシはドキッとした。