---from 葵--- 先生が目覚めてアタシの腕を掴んでそのときに見せた表情が 先生なのにまるで小さな子供のようで思わず笑顔になった。 そしたら先生もやさしい笑顔でアタシに応えてくれた。 だから嬉しくて。 先生の笑顔を見たら今までのアタシならそんな勇気なんてないのに。 「先生、 もしもう帰るんだったら一緒に駅まで帰りませんか?」 気がつけばそう言っていた。