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化学準備室の扉を開ける。

いつも薄暗い部屋。

電気をつけることもなく俺はいつもの席に着く。
そしてひとつため息をついて。

いろんなことが頭の中に浮かんでは消えていく。


さっきの木村のこと。

彼は何を知っているのだろう。

そんなこと確かめることもできるわけがない。


今の自分は何もかも中途半端だ。

どうしてこんなことになってしまったんだろう。




そして

いつの間にか意識をそっと手放し眠りに落ちた。