彼はいつまでも俺の後姿を見ているようだった。 もしかしたら彼は何か知っているのかもしれない。 でも雨霧と俺の間に何があったかなんて言葉では説明はできない。 そんなこと考えながら歩いているうち職員室に戻る気になれなくなった。 いつもなら終礼の後は一旦職員室へ戻りそれから化学準備室へ行くのだが。 このまま準備室へ行くか…。 そして方向転換をする。