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「お2人様ですか?」

黒いカフェエプロンをつけたお店の案内の人が迎えてくれた。

「そ、2人」

そう返事して木村くんは指で2人と合図する。

「ご案内いたします、こちらへどうぞ」

店員さんはにっこり笑ってアタシたちを案内する。


店はそんなに広くなくて自然な感じのテーブルと椅子。


テーブルには白い清潔感あふれるクロスがかけられて中央に小さな花瓶と一輪の花。

テーブルごとにその花の種類は違うようだった。