そういえばさっきから街の女の子たちも彼に振り返ってるし。 それに比べてアタシは…。 アタシはそっと自分の格好を見る。 なんだかイマイチ。 「ごめん? 別に怒ってんじゃないよ?」 アタシのそんな態度に勘違いした木村くんが今度は慌てて言った。 「そんなんじゃ、ないよ? ホントなんでもいいから」 「ホントかなあ?」 笑って木村くんは言う。