明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


いつも制服の彼しか見たことなくて今日初めて私服の彼を見て

あ、そっか。

学校じゃないんだって思った。

こうして2人並んだ影を見て改めて2人きりなんだって意識したらちょっとドキッとして…。


「聞いてる?」

「あ、うん。
なんでもいいよ?」

アタシは慌てて答える。

「なんでも?
なんでもって言う奴に限って提案したことには文句言うんだよなー」

木村くんが頭の後ろに腕を回しながら笑う。

なんだか雑誌に出てくるモデルみたい。