明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


「うーん、どうしてっていうか…。
ライブの時間ってちょうど飯の時間だし始まる前にちょっとなんか一緒に食べておかないかなーと思ってさ」

「うん、いいね。
そうしよっか」

「え…?」

アタシの返事に木村くんは目を丸くして意外そうな顔をする。

「え?って…?食べるけど…」

「いや、
そうじゃなくてさー断られるかと思ってたから…」

木村くんは安堵した表情で言う。

「断る?アタシが?」

「だってさオマエってどういったらいいのかな、
ここじゃないどこか…、
そのどこかの何かをいつも見てるだろ?
だからそんなに俺と一緒にいたいとは思ってないのかなと思ってたから」