結衣…
先生にアタシの家族のこと言ったんだ。

どこまで話したんだろう。

先生はどこまで結衣に聞いたんだろう。

そして話を聞いて先生、
どう思ったんだろう。

複雑な顔をするアタシに彼女は言った。

「言っちゃまずかった?
でもさ、すんごい真剣な顔して聞いてきたからちょっとびくりしちゃった」

あたしは首を左右に振る。

「ううん…別に。だって相手は先生なんだもん。
結衣が言わなくてもきっと知ってたはずだよ」


先生も…アタシのこと、
可哀想なコって思ったんだろうか。