―そして日々は淡々と過ぎてゆく。 彼女と言葉を交わすこともなく。 朝、学校へ行き 「先生」 として一日を過ごし家に帰る。 そして合間、 合間に縁りを戻したつもりの女がやってくる。 はじめから縁なんかなかった。 だから「つもり」…。 そんなこと考えて自嘲する。 いっそのこと彼女のことを好きになれたら。 でもそんなことは不可能なことだった。 だって彼女にはなんの感情もないのだから。