明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


―そして日々は淡々と過ぎてゆく。

彼女と言葉を交わすこともなく。

朝、学校へ行き
「先生」
として一日を過ごし家に帰る。

そして合間、
合間に縁りを戻したつもりの女がやってくる。

はじめから縁なんかなかった。

だから「つもり」…。

そんなこと考えて自嘲する。


いっそのこと彼女のことを好きになれたら。

でもそんなことは不可能なことだった。


だって彼女にはなんの感情もないのだから。