いつまでも不思議そうに本の中を見ている雨霧に言った。 「何をしてる?」 悪いことをした子供のようにびっくしりした顔をする雨霧。 そんな表情を見ると他の生徒となんら変わりない。 「すいません…」 申し訳なさそうに彼女は俺に謝る。 「雨霧にはわからないだろうね」 見ていてもわけがわからなくて つまらないはずなのにいつまでも見ていた彼女にそう言った。 専門用語だらけの英語で書かれた文章。 高校では習わないような化学式。