「終わりました…」 机の向こうから雨霧の声が聞こえる。 でも俺は知らん顔をする。 終わったのならそのまま帰ればいい、 そう思ったから。 しばらく俺を見つめているようだった。 そして彼女の歩く足音がする。 その音を聞きながら ああ、やっと帰ってくれるのか… そう思って内心ホッとした。 けれど彼女は俺の思惑とは裏腹に教壇のほうへと進む。 思わず顔をあげて彼女の動作を見る。