ただそれを認めたくなくて 認めるのが辛くて そんな資格もないのに 遠くに置いたままにしているのだろう。 肘をつき窓から外を眺める。 植えられた木々が揺れている。 明るい日差しに緑が濃い。 俺はいったい… 何をどうしたいのだろう。 結局いつもそこにたどり着いてしまう。 もう余計なことを考えるのは止そう、 そう思って立ち上がる。 そのとき準備室のドアを誰かがノックした。