明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


「あ、雨霧さん?本取りに来たの?」


雨霧…?

俺が振り向くとそこには雨霧が立っていた。


「あ…はい…」

そう答える声。


雨霧 葵。

俺は窓から入ってくる風で髪が乱れ彼女が見えなくなるのを避けるように髪をかきあげる。


一礼する彼女。