雨霧は俺のことを避けている。 いや、 避けているというよりも多分、 軽蔑しているだろう。 きっと本当の俺のこと知っているから。 お互いの存在に気付いたまま そして視線をはずすことができず 表情も変えることなく ただ、その場から動けないでいた。 しばらくしてまた地下鉄の案内アナウンスが聞こえ少しして次の地下鉄がホームへと入ってくる。