明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。


多分放課後からずっと調べ物をしていたせいだろう、
目が疲れているようだ。

教科書を読むのを止めてメガネをはずし目頭を押さえる。


そしてもう一度メガネをかけなおし何気なく反対側のホームを見たとき。


見覚えのある。


「雨霧…葵…?」

思わず声に出す。

なぜこんな時間にいるんだ?