昼間は生徒の声が明るく響く学校も夜になればひっそりとしている。 そんなことを考えながら正門を出る。 外は暗くて日差しがない分、 ひんやりとした風が感じられる。 そのひんやりした風に手に持っていた背広に手を通す。 学校からまっすぐ地下鉄の駅へと向かう。 さすがにこの時間になるともう生徒たちに出会う確率はほとんどない。