言い返すこともできず黙っていると先生は続けた。 「何年か前に留学先で買った…大切な本なんだ」 「そう…なんですか…」 大切な本。 そう聞いて なんだか触れてはいけないものに 触れてしまったような気がして自分の行動に後悔した。