今日は土曜日です。

携帯をいじっています。

13:52

画面の右上に表示されている時刻はいつも現実を突き付けてきます。

もたれていた壁からごろん、と掛け布団に埋もれてみました。

まるで達磨のようです。
おりまげた膝をパジャマの中にしまい込んで、上着からは足先だけが覗いています。

……。

いけない、ぼーっとしてしまった。

ピントがずれてぼやけていた画面がハッキリしだしました。

13:57

1日の半分はとうに過ぎ、あと3分で2時間経とうとしています。

3分後、世界が変わるわけではありません。
カップラーメンができたと同時に革命が起きる、そんなわけありませんからね。おそらく。

ただ、何かに追われて過ごしてしまうのです。
この3分を。
そして2時間後を。

あれをやらねば、これをやらねば。

追いかけてきます。
何かをしなくてはいけない気がします。
いや、しないといけないのです。

はぁあ。

パンクしそうです。
ため息は幸せが逃げると聞きますが、パンクしないための手段です。

大丈夫、逃げません。

はぁあ。

しかし、やっぱりパンクしそうです。

何もしない、を罪のように思います。

1日が終わる頃、結局何もしていない自分がいます。そして罪のように思うのです。

かといって、やる気にもなれません。

寝て起きて。日曜日も同じように過ごす。

はぁあ。

とりあえず今日は
――いえ、今日もため息でパンクを逃れる1日を過ごします。