私は嘘で出来ている。

「新菜…タイに行くって…」


言いたいことは喉に引っ掛かって言葉にならなかった。


新菜は優しい笑みを浮かべていた。


「ガァちゃんてば…女の子が鼻垂らしてちゃ駄目じゃないの」


新菜がティッシュで拭いてくれた。


恥ずかしいのなんて、忘れてた。