「そ〜かなぁ…でも、がんばるよっ☆」

羅々は、ふんっと鼻息を荒くしながらそう言った。

「ところで、す〜ちゃんはど〜なのさぁ〜」

ニヤリと目を三日月型にする羅々。

「何が?」

「え〜…も ち ろ んっ!恋についてよ〜♪好きな人いないわけ〜?」

ツンツンと、ドレスからでている肩に、人差し指を突き刺す羅々。

「えぇ…なんか、私の全てを分かってくれるような人ってなかなかいないよね。最後にはどうしても財閥が関係するし。まぁ、恋愛は…私にはまだ早いかな」

私は力無く薄く微笑んだ。
それに、人を好きになるのは怖い。
きっと『アイツ』みたいに、私から離れていっちゃうから。