「あれ?そっちも気付いていましたか」

お茶目な顔をする苓。

「当たり前だよ。神田に調べさせたし。私に抜かりは無いんですーふふんっ♪」

自慢げにそう言った私に、

「流石ですね」

苓は軽く苦笑い。

3人でにこにこと笑いながら、でもパソコンをカタカタする手は止めず、テキパキと仕事を片付けた。

「ところで、その格好いつまでするんです?」

苓が不思議そうに首を傾げた。

「まぁ…いつかは…どーんっとバラしますよ。今は…何となく、その時期じゃない気がするし(笑)」

「ふーん…そうですか…。でも、すぐ来ると思いますよ?その時期」

「へ?」

最後らへん、聞こえなかった。

そして…仕事も終わり、苓と別れ、私は寮に帰った。