クラスメートとも仲を深め、放課後は生徒会の仕事。

私は苓と2人きりでパソコンに向かい合っていた。

羅々は色んなクラスに行って、文化祭の指揮を取ってるし、辰志は会議中。
アラタと星は、文化祭の出し物や競技の道具準備をしている。

カタカタカタカタ…カタカタカタカタ…

終始無言。

すると突如、苓が沈黙を破った。

「前から聞きたかったんですが、昴は女の子ですよね?」

「………………」

えぇ〜…(汗)
普通にバレてたし。
私って分かり易いかな?
この格好、どう見ても男なのに…。…た、多分…(汗)

「な、何で分かったの?」

「え。気付いてないと思ってるほうがおかしいですよ。こんな綺麗な男、そうそういないですし、桜木財閥の次期後継者って言っていましたから」

何かクラスメート達もそんなこと言ってたなぁ。
綺麗な男、ここにいるじゃん。
苓って、綺麗な男でしょ。
でも…結構鋭い。

「なるほど。苓も財閥だしね」