そして私達は素早くご飯を食べて、朝の用意を済ませた。

よし。

「「行ってきまーす!!」」

足どり軽やかに教室へと向かった。

…昨日の教室っと…あ、あった!

1−A…だよね?

うし。

入る…ガラガラガラッ

「おっはよ〜っす♪」

ぞぉおおおっ!?
またもや羅々様!?

今日こそは私が開けようと思ったのに、いきなり開けちゃうなんて…(汗)
ま、いいんだけどサ。

「み…皆さん、おはようございます」

顔が引き攣りながらも、一応挨拶。

「「「「「おっおはヨうごじゃイますっ…!!」」」」」

照れてる?
それに…また声が裏返ってる。
噛んでるし…

どうしたんだろ?

ていうか…

「…席って…」

何処なんだ?
教えて貰って無いよ〜…(泣)
私が独り言でボソッと呟いていると、

「あっここですよ?」

親切なクラスメートが案内してくれた。

や…優しい…!

「ありがとう」

私は、軽く微笑んだ。

皆良い人みたいだし…私はここ、好きだなぁ。
初めてだ。こんな空気。

「〜っ…!はっはい!!」

あれ?また赤くなった。

ふと近くを見ると、羅々も自分の席に座っていた。

そしてそのクラスメートは、

「(何で男なのに、こんなに綺麗なんだ……?)」

昴の綺麗さに、頬を赤らめずにはいられなかった。