昴と羅々が帰った後のアラタの部屋では、
「そ〜ぞ〜しかったけど、結構楽しかったなぁ〜」
アラタが『自分はドMです発言』をしつつ、にこにこしながら言うので、
「「「(昴のお兄さんに弄られてたのに、楽しいなんて…)」」」
他の3人は、アラタの意外な一面を見た気がした。
出来れば、見たくはなかった。
「そっそうですね。しかも昴、英語でちゃってましたし…」
苓は、アラタの発言に惑わされながらも、昴に感心したように頷いた。
「あの2人、ちょ〜可愛いっ♪」
「星、羅々には未だしも、昴に可愛いは多分怒られんぞ?」
「いいじゃんか〜たっちゃんっ!ていうか、もう食べよ〜よ。お腹すいちゃった☆」
「たっちゃんはよせ…」
ワクワクしながら、星が鍋の蓋を開ける。
そして、ため息を吐きながら辰志が鍋を覗いてみる。
「「「「煮込みハンバーグ!!」」」」
「意外に美味そうだな」
「はやく食べよっ☆」
「へぇ〜…昴ってば、すげぇのなぁ」
「本当ですね…」
そしてテーブルを囲み、
「「「「頂きます」」」」
一口食べると、皆目を丸くした。
「超、美味ぇ!!」
「おいひぃい〜♪」
「意外だな…」
「凄く、美味しいですね」
4人は見事完食。
昴を尊敬したのでした。


