「出来たぁ〜♪」

「出来ちゃった…」

それぞれの想いの詰まったチョコレートが完成した。

「よぉしっ!!明後日渡すぞぉお!!ってことで、す〜ちゃん、冷蔵庫に保管しといて」

「ぇえ?!1回で終わるの?私は練習のつもりだったのに!」

「もうあたしには、何度も作る労力が残って無いよ…」

「…おいおい…」

「す〜ちゃん。明後日、想い伝えなよ?絶対に」

「…うん」

「遅くなったけど、これ誕生日プレゼントね?」

「へ?」

羅々は私に可愛く飾られた小包をくれた。

「誕生日?」

「…またいつものように忘れてた?もう過ぎちゃってるでしょーが。まぁ皆、いつもまとめてやるからね。あの日に」

「あぁ、うちはまとめてだもんね。羅々もそのパーティーに参加するし。そのときプレゼント交換するから、あんまり個人の誕生日気にして無いんだったね」

「そーそ。変な仕組みだね?」

「ほんとだよ。あ、ありがとね?これ何?」

「ん〜…ふふ。見てのお楽しみ〜」

「?」

羅々はにこにこ顔で部屋に戻っていった。