土日を挟み、月曜日。

先ほど全てを皆に話し終えると、誰とオープンキャンパスで組むかは結局ローテーションになった。

皆口々に、

「「「「…チッ考えることは一緒か…」」」」

私が風邪のときに紫雲から聞いたような言葉を、悔しそうに呟いていた。

そして何故か、紫雲以外は立ち直り早かった。

「俺等のほうが、1歩リードだな」

…とか、辰志が言ってた気がする。

どういう意味だろう…?

バンッ

「?!」

突然私の机に、細くて白い手が現れた。

「すぅうう〜ちゃん!!もうすぐバレンタインだよぉおお」

鼻息が荒くそう言ってるのは勿論、羅々。

「あー…そうだっけ」

うん、生徒会メンバーと家族とクラスメートには渡さなきゃな。