「マッキーが?!イェイッ」

母様の言葉に飛び跳ねる父様。

「やっぱり、母様は父様を扱うのが上手だね」

「当たり前でしょ、昴。あたしこの人と21年は一緒にいるのよ?ていうか、あたしが5歳のときから婚約してたし」

「はぁああ?!」

そんなの初耳だよ!

「あら、言ってなかったかしら?あたし、この人に猛烈アピールされたのよ、5歳のとき」

THE ロ・リ・コ・ン?!

「あたしは純粋だったから、このイケメンさと従順さに承諾しちゃってたのよ。そしたら16のとき、とんとん拍子に話が固まって、結婚しちゃったの」

「す…すごい…父様…」

「そうよね、まさに狙った獲物は逃しはしない、みたいな感じよね」

フフッと笑う母様は、その頃を思い出しているかのように呆れてるけど、とても嬉しそうな感じがした。