「ガーン…昴ぅ…(泣)」

「泣いても、手加減しないから☆」

「ガーン…」

「昴様、美弛琉様も悪気は無かったと思いますので…」

「神田優し過ぎ」

「そんなことは…」

ガチャ

「ただいま〜昴、大丈夫〜?」

「母様?!」

バトっていると、母様が帰ってきた。
今日は仕事早く終わったのかな?

「あら、何でミチル泣いてるの?」

「あー…うん。ちょっとね…」

私は神田に目を合わせる。

「色々とございまして…」

「そ。ほら、ミチル〜元気出しなさいな。どーせ昴にまた迷惑かけたんでしょー?全く、いつまで娘にくっついてんだか」

「…サナ…酷いぃ…(泣)」

「ウジウジしない。ほら、牧野が美味しい夕食作ってくれてるわよ」

牧野とは、うちのシェフのことです。