「んで?」

「「『んで?』じゃねぇよっ!!」」

スカしてんじゃねー!とかアラタに言われながら、激しくツッコまれた。

「だから〜目玉焼きがさ〜…」

羅々がまた一から説明するのかと思うと、私の意識は遠退きそうだから阻止しよう。

「それはもういい。それ以外になんかあるんじゃないの?いちいち夫婦喧嘩に私を巻き込まないでくれるかな?」

眉をひそめ、あからさまに不機嫌な顔をし肩を竦めると、

「「でへっ…」」

2人は何かしら照れた。

私…なんか恥ずかしがられるようなこと言ったっけ?

「とにかく、他の話して」

「そうそうっ!せ〜ちゃんとさ〜お笑いコンビ組んだじゃん?」

「うん」

「そんときの優勝商品がさ〜旅行券だったよね?」

「うん」

「だから、冬休みの今こそ…そこに皆で行くべきだと思わない?」

………なんだ。
普通の話あるじゃん。
だったら目玉焼きにかけるものの話要らないじゃん。
めっちゃ聞いて損した。