アラタはあの料理を食べた。
もぐもぐと口を動かすアラタの顔からは、スーッと血の気が引いてきている。

ゴクンッ…

しーん…

私はアラタを見て、静かに一筋の汗を流した。

「羅々…ありがとう。すげぇ…美味かった」

アラタは、らしくない切ない顔で…バタリと気絶した。

じご…いや天国で、ふこ…幸せにね…アラタ…(泣)←(欠伸)

私達は、以前やった気がするけど…アラタに向かって手を合わせた。

「ん〜んっ!アラタんったら気絶するくらい美味しかったんだ〜っ♪嬉し〜☆あたしもひと〜くちっと」

アラタが息をしていないのに気付いていない羅々は、自ら有害物質を口にした。

にこにこ顔の羅々は、食べた途端……笑顔を崩さず逝った。

羅々…アラタと幸せにね?

2人はいつまでも結ばれる運命なんだね…。たとえそこが、地獄だとしても……