「うわぁ、美味しそうだね!」

紫雲の料理は『青椒肉絲』らしく、細く切られた材料が美味しそうに照り、絡み合っている。

「俺…肉料理は青椒肉絲しか出来ないから」

紫雲は照れながらそう呟く。

それもそれで…すごい。

とりあえず食べよう。

「ふむ、ん…。美味し〜!上手だね!!」

すごいな紫雲!
さすが青椒肉絲を極めているだけある。

私が笑顔を見せると、紫雲はフイッと右を向き、

「うん…っ…」

耳を赤くさせて口元を緩ませながら頷いた。

「「「(何この甘い感じ)」」」

3人は2人を見て、凄まじい殺気を放った。

「(何故か、かなりの殺気を感じんだけど…っ!)」

アラタは殺気に敏感になっていたので、ただならぬ3人の殺気に震えた。

そして、羅々の料理を見て痙攣した。