生徒会室に辿り着き、羅々と一緒に入る。
開いた戸から見えた皆は、勢揃いで席に座っていた。
紫雲はさっき調理実習で作った自分の料理を食べている。
他の人に渡すルールは無視かね、紫雲くん。
「わぁ〜昴っちに羅々っぺっ!!料理持って…来…て…くっれたんだね!!」
星が途中から詰まったのは、羅々の料理を見たからである。
そして、無理矢理笑顔をつくっている。
「うんっ!でもこれ、アラタのだからっ♪」
にっこり笑う羅々に、
「「「(あっあぶねぇ…)」」」
「(これ食べたら、完全に死にますね)」
4人はあからさまにほっとした。
そして、アラタに替わる次の役員を誰にしようかと悩んだ。
「私もつくったから、適当に食べて?」
テーブルに自分の料理を置いて見せた。
「おいしそうだねっ♪」
「ありがとう、星!1口大に切ってきたから…どうぞ」
食べるのを促すように、皆に割り箸渡す。
「昴…俺のも食べる?」
紫雲は、私にさっきつくった料理を見せてくれた。


