そして、調理実習は終了。

まちこティーチャーは皆の作業を止めさせるため、手を叩く。

「はいはい、終わりよ〜料理を小皿に少し入れて下さいね?」

評価はまちこティーチャーの舌で決められる。

羅々の料理で失神しないのだろうか…?

「ぇえ〜…まちこちゃんにあげなきゃなんないの〜?」

羅々は、不機嫌メーター上昇中らしい。

「仕方ないよ。単位のためと思って、お皿に入れときなよ」

「ほわ〜い…」

羅々はうなだれながらも、渋々あの変な料理をお皿に盛った。

う……(汗)

「…あ、その料理の名前は?あるの?」

私は一応ハンバーグだと思ったけど、羅々のことだから…名前くらい考えてそうだ。

「あのね〜『食べるとピコーンッと天国に行く、ハート型幸せハンバーグキャベツ添え』だよ?」

……色んなとこに、間違いがあるとおもう。

「「「「「(『食べるとバターンッと地獄に逝く、割れ顎型不幸せハンバーグレタス添え』だろぉおおおお!!!)」」」」」

クラスメート達は、的確に羅々の間違いを訂正し、表面に出さず心の中で叫んでいた。