「「だからその短縮の仕方やめいっ!!」

あ。現れた。

「「いやいや、君が呼んだんでしょうが」」

知らねー…
しかも、口に出してすらねぇー…

「もうっ、す〜ちゃん!あ「あのなぁ、全く…自分で呼んだぴぎゃ「くせに〜っ!!」

短時間の言葉の間に、アラタが高速で躾けられたのを…私はこの目ではっきりと見た。

「言ってないし」

「言ったっ!」

「言って「言ったもん!!」

へーへーさいですか。←(諦めて適当)

「昴ねぇ…は や く」

かなり不機嫌モードの架唏琉に促される。

これ以上待たせると、大魔王羅々様ならぬ、大魔王架唏琉様が降臨しちゃうゾ?テヘッ♪

…き…危険だ。
『テヘッ♪』とか言ってる場合じゃない…!

「じゃ、じゃあ皆…またね」

私は、そそくさと皆に手を振って別れた。

少し歩いて振り向くと、街灯が皆を優しく照らしていた。