あ。ていうか私…架唏琉とここに来たんだった。

架唏琉のほうを向くと、チケット売り場ににこにこしながら立っていた。

そしてその横には…生徒会メンバーがいた。

……何故?

羅々とアラタもそれに気付き、首を傾げている。

「昴ねぇ〜!はぁ〜やぁ〜くぅ〜!!僕との、デートの時間無くなっちゃうよ〜?」

『僕との』が明らかに強調されている。

そりゃそうか。
確かに架唏琉とのデートだもん。

「デート…ですか」

何故か口元が引き攣っている苓。

「ふーん…デート、なぁ〜?」

横目で架唏琉を睨む辰志。

「むぅ〜……デートォ…」

何故かハリセンボンになる星。

「……デート…弟…昴…」

単語で区切る紫雲。

何かしら怒ってる雰囲気…?
ピリピリしてない?

その場面を…羅々はニヤニヤしながら見ていた。気持ち悪い…