「そんなに嫌?」
上目使いの架唏琉に、言葉の詰まる私。
こ、ここにこんな兵器が…(汗)
「い…嫌…かな……」
私が頑張って拒否すると、
「じゃあさぁ〜メイドさんの格好して遊園地で遊ぶのと〜普通の格好で、遊園地で遊ぶの…どっちがいい?」
……は?
「いや…え?わ、私に…拒否権は?」
架唏琉は3秒もかからないうちに、
「ないよ」
にっこりと、いやらしく…さらに黒く笑いながら即答した。
「(な、なんか…架唏琉…茅玻琉に似てきてない?)」
フランス留学が良くない方向に働いたのか…?
も、もしくは…遺伝…?(泣)
私は、架唏琉の成長に一抹の不安を覚えた。