続けて羅々が、

「でね〜こっちが、新入生代表の挨拶をした、桜木 す〜ちゃんだよっ♪」

私のことを紹介しだした。

オイオイ。いつも特急だな。
そして『桜木 す〜ちゃん』って…受け入れ難いぞ(汗)

「こ…こんにちは。桜木 昴です。皆さん、これからよろしくお願いします」

私はさりげなく、にこりと笑った。

「「「「「!!……おっオうッ」」」」」

なんかさっきより赤くなる人増えたし、声が裏返ってる人もいる。

何故?てか…熱ですか?

不審な顔をしている私を見つめ、すごくニコニコしている羅々。

なんか怖い。
いや、訂正。
か な り怖い。

「あの〜…お2人は付き合ってるんですか?」

1人のクラスメートが、手を挙げながら起立してそう言った。

いやいや…ないない。
それ、女子同士になるんですよ〜?

「付き合ってないですよ。幼なじみなんです」

「そ〜なのっ!幼なじみなんだよっ!その幼なじみなのに、す〜ちゃん何も言ってくれなくて…す〜ちゃんが男子校行くって、親に聞かされて…グスン。す〜ちゃん1人にさせられないって思って飛んできたの!」

色々と必死にアピールする羅々。

ププッ…背、小さいのによく働くわ。

身振り手振りが大袈裟で…

ククッやばい。
羅々見てると笑っちゃう(笑)

「ブフッあははっ羅々おっかしー!」

久しぶりに声出して笑った。羅々のせいで変な声で笑っちゃったし!
あーぁ。涙なみだ(笑)

んん?あれ?なんか静かだな。