「とりあえず、皆揃いましたし…曲をさっさと仕上げましょう。僕達なら、今日中に完璧に仕上げられますよね?」

軽く脅しがかった苓の笑顔に、少し口の端を引き攣らせながら、

「「「「「了解」」」」」

皆の声が合わさった。

それから楽譜を見て、曲調を確認したり、それぞれの音合わせをした。

「軽いな…」

辰志が呟くと、

「えぇ〜…リズムよくタンバリン叩くのすっごく難しいのに…」

プーッと膨れる、星。
星…君の音楽においての、スキルは小学生程度ですか?
私はそれを、無性に問い掛けたくなった。