まぁるい…おだんご。

見つけた!羅々だ!!

ここでもおだんご健在!
近くだけど、電話しよ。

プルルル…プルルル…

<はーいっ!あ、もしもし?す〜ちゃん?>

「うん。今、新入生代表挨拶したんだけど…」

<うんうん、見てた〜!かっこよかったー♪まっ事情はあとで聞くから(笑)>

格好いいとかじゃないだろ、おい。

「分かった。今からそこ行くから、動かないで」

ピッ

電話を切り、羅々がいるところまでダッシュした。

「羅々っ!」

私が名前を呼ぶと、キョロキョロしていた羅々はこちらを向いた。

「す〜ちゃんっ!」

「本当も〜びっくりしたよ。校長から羅々が入学手続きしたって聞いて…しかも僕のために。ごめんね…?」

「ふふっ…もう『僕』なんだねっ!粗筋はだーいたい聞いたよ?す〜ちゃんも大変ね〜(笑)」

「本当だよ…(泣)」

他愛のない話をしながらも、私は事情もきちんと話した。

「みちパパ、行動力有り過ぎでしょ〜(笑)」

羅々は私に哀れみの目を向ける。
因みに、みちパパとは私の父、美弛琉のことです。

「だよね…急で、正直戸惑ったよ(泣)」