「俺もびっくり〜昴ちゃんが入試トップなんて〜っ!!さっすが〜っ♪」

そう言い、ムンクの叫びのような顔をする彗さん。

「あははっ…」

その顔を見た私は苦笑い。なんて子供なんだ…(汗)

「ところで、昴ちゃんには寮に住んで貰うんだけどいいよね?勿論、1人部屋だしさ」

…そう来たか…父様。
せめて早く言ってくれ!

「はぁ…たまに神田を呼べるように配慮して頂ければ…いいですよ、はい…」

呆れた。呆れ過ぎて、反論さえも諦めた。

「おっけー!あっそういえば、羅々って子も来て〜入学手続きしていったけど、友達だよね?」

はい?…らら?ラ…ラ…羅々!?!?

「えっ何で!?」

表情は変わらずとも、一応焦ってます。

「え〜なんか…『す〜ちゃん1人行かせられないっ!あたしもココ受けます!!』とか言ってたから『いいよ〜』って言って手続きした〜(笑)」

おい…(怒)

はぁ…私1人で良かったのに、羅々巻き込んじゃったよ。
そして、厄介事がふ〜え〜る〜(泣)

「…分かりました…もう、羅々は私と同じ部屋でいいです…」

この短時間でものすごく疲れたんですケド。

「うん!流石、昴ちゃん!物分かりいいね〜。2人は1‐Aだよ?あと20分で代表挨拶やるから、講堂に行ってね〜。荷物は寮にきちんと回しておくからっ♪因みに〜女の子だってバレても大丈夫だから、あんまり気をつけなくていいよ〜」

にこにこ顔で手を振った彗さん。

バレていいのかよっ!

「は…はぁ…じゃあ…失礼しました」