「はっ話せた!」
私は嬉しさで、巳子ちゃんの手を握った。
「きゃっ…!」
何故か赤くなる巳子ちゃん。
「ごめんね?話せたのが嬉しくて…話してみたかったから…」
「いっいえ!そっその…昴さん…美しすぎて…その…」
「へ?」
「(……無自覚なんだ…)」
「こら。しーと辰志、止めとけ」
鶴の一声的存在?の寅志さんが、結局2人を止めた。
実際は、落ちて1人動けてなかったんだけど。
…その後はとても楽しかった。
勿論、辰志ともわかりあえたし…杏さんと志紗さんはいい人で…
因みに巳子ちゃんは、私の弟と同い年だった。
辰志にも寅志さんにも、似てなくて…すごくいい子だった。
きっとこの家をまとめる女神です。
とりあえず、当初の目的であった辰志のお見合いの件もなくなり、ミッションは成功を収めた。