暫く廊下を歩いていると、やけに重たそうなドアが。
そこには…『校長室』の文字。

「ここだね」

「はい。昴様、開けますので少し御下がり下さい」

ここまで着いて来てくれた神田が、ドアをノックをする。

コンコンッ

「はーい」

向こうから返事が聞こえたので、神田はドアを開けた。

「失礼します」

一応校長室内には私だけ入り、お辞儀をして顔を上げた。

すると、

「やぁ昴ちゃん」

にっこりと笑う若い男の人の姿が。
あれ?なんか見覚えないかな、この顔…。あ、もしかして…

「えっ…け、彗さん?彗さんですか?」

私の言葉に彼は頷き、

「いぇーす、彗であります!!」

敬礼をした。

け…彗さんだ…(笑)

矢沢 彗(ヤザワ ケイ)

父様と同い年の親友であります(敬礼)。

「お久しぶりです!校長って彗さんだったんですね。びっくりしました!」