「へぇ〜…人に物を頼むときに、そんな態度でいいんですかぁ〜?」

私は嫌みったらしく言ってあげた。

「うっ…すいません…お願いいたします…」

「私に利益ある?」

「……じゃあ…今度の生徒会の仕事、代わってやる」

へ〜いいねっ!
ちょうど部活動調査だったから、大変だな〜って思ってたんだよね。

「いいよっ!交渉成立。ていうか…私、なんかに出るんですか?」

「敬語に戻ってるし。普通でいいから。んと…俺ん家にきて…彼女のフリを1日だけして…『俺には彼女いるから見合いは無理』って証明できればいい。普通の格好で…軽く言うと家デートみたいな?」

「なるほど…わかった」

ということで、辰志の家に行くことになった。