そして何故か使ってない空教室に連れられた。

「あのさ…唐突で悪いんだけど…1日だけ、彼女になってくんね?」

は?

「なんで?」

「いっいや…親戚に、見合いさせられそうなんだよ…」

「そんなこと言われても…まず、なんで私?」

「(確かに…なんでだろ?『あの子』に似てるからか?)」

「ねぇ…辰志!」

「(ちょっと怒り気味。不謹慎だけど…可愛い…)」

なんか辰志…ニヤけてる。

「なにニヤけてんの?」

私が怪訝な顔でそういうと、ポッと辰志の頬に赤みがさした。

「にっニヤけてにゃんかねぇよっ!」

辰志はニヤけ顔で真っ赤なくせに、強がってそっぽを向いた。
しかも噛んだ。

はは〜ん…