《おぉっ!昴っち!!はやいはやいっ!!あと100mほどで、一ノ宮 苓と叶 辰志においつきます☆》

まぁ…軽いね!

「「「「「キャァアアアアア!昴様〜っ!!」」」」」

「すげぇ〜昴っ!いっけぇ〜!!」

やっと辰志には追い付けた。苓は50mほど先にいる。

「おっおまっ…はやすぎ…はぁっ」

辰志、息切れしてるし…(笑)

「ふふ。まぁね」

私は、軽く辰志を抜かした。

……あと10mで…苓に追い付くっ!!

「流石ですね、昴。はやすぎですよ」

苓は、隣に並んだ私を見ながら、にこやかに話し掛けてきた。

「苓もでしょ?さぁ、競走だよ」

シュンッ

私は速度をあげ、苓とほぼ同時にゴールテープをきった。



《判定は……………昴っち!ということは…青ブロックです!!すごすぎだよぉ〜!!》

「「「「「う…ぅおおおおぉぉぉっ!」」」」」

「「「「「きゃああああっ昴さまぁ〜」」」」」

青ブロック+『昴様に一生お供いたしますの会』の人達の歓声が飛び交った。