―…数分後。

「なっななななんでアラタがいんのっ!?」

「え。私が呼んだから…」

「す〜ちゃんがっ!?え、あのっな、なんでっ!?」

羅々マジでパニック!

「まだ分からないの?勿論、羅々にアラタへの気持ちを大声で言って貰うためだよ」

私は、ニヤリと笑った。

「(腹黒っ!!…でも、そんな昴も……)」

紫雲は恋する乙女のように、昴を見つめていた。

うるうる…

「す〜ちゃん…あ、ありがとっ☆」

羅々は、私にとびっきりの笑顔を向けた。

「(えーっ!?なんで!?普通そこは、怒るとこでしょ!!)」

紫雲は心で、羅々のズレにツッコんだ。

そして…

ギュゥウウウッ

羅々が、抱き着いた。



アラタに。